艶藤コレクション

艶藤系統の飼育方法

採卵時期は5月中旬から6月下旬前後までです。

発泡スチロール飼育でも紹介したように、自然の摂理に従って順応して飼育します。その中で、コケや藻までも天然餌料として利用します。

コケや藻を利用することにより、ランチュウの色揚がりを助けます。艶藤が水に溶け込み、薄茶色の水になる中、艶藤を食べることにより、さらに色揚げ効果が上がります。また、太陽光や光合成力も利用することにより、より色が付きます。

ただ、コケや藻が多すぎても良くないので、掃除を行います。掃除の方法はプラスチック製カードをを用いて表面を削るように取ります。そうすると水を少しでも持たすことができます。

下記写真のように、コケと藻をきれいに掃除できます。ただ、完全に取り除く必要はありません。

ランチュウ飼育は自然順応、自然の猛威から守り、自然の摂理に従って、無理せず、自然のものを利用して飼育します。十分な観察を行って病気にならないよう、気を付けてください。

1日1日の積み重ねが大切です。

その中の1つに、如何に水の中に酸素を入れてあげられるか、とても重要です。コケの掃除の後、池への水入れの際、できるだけ泡立てるようにします。そうすると池の水の酸素量が十分に保たれます。

酸素発生剤を利用することも1つの方法です。

そして、エサやりでも腹作りをします。1日1日を繰り返しながら、エサの量を徐々に増やしていきます。そして、あらゆる条件が揃えば、3カ月前後で12cm、4カ月前後で14㎝のサイズにすることも可能となります。

ここで紹介している藤本氏の飼育方法についてはほんの一例です。この限りではございません。ランチュウもほんの一部です。

飼育池の大きさはそれぞれだと思いますが、それぞれの大きさに合わせたエサ量を早く知ることが大切です。魚をそれぞれの目的に応じて飼育するには池の限界を早く知ること。それにより、池の水質を保ちながら、魚を成長させることができます。

池の水質、素材、大きさは人それぞれ。環境は違いますので、余裕を持った飼育方法がいいと思います。つまり、ランチュウ飼育は千差万別です。自然に即した飼育がランチュウ飼育の醍醐味であり、楽しむ道です。

また、何年か自家繁殖、育成を経験し、自家産の種魚を作れば、長所、短所(DNAの仕組み)がだいたい理解できるようになるので、生まれた稚魚の成長が予測できるようになります。

飼育方法は自らが楽しみながら見つけてください。楽しむことが大切です。


下の左写真のランチュウが約20日間で5cmくらい成長しました(下の右写真)。オロナミンのビンに近づきました。これがランチュウ飼育の醍醐味だと思います。

この時期のランチュウ飼育で10㎝を超えてくるとその魚持っている姿(DNA)が見え始めます。さらに12㎝になるとほぼ、その姿(DNA)が出ます。さらにボディバランスを崩さずに14cmに持っていくにはDNAと飼育方法が重要です。

何度も言いますが、大きくするにも自然の摂理に従って、バイオリズムを見つけ出すことが大切です。それには飼育水の動き、ランチュウの動き、成長をより観察してください。

ランチュウを大きくするには人間と同じようにバイオリズムがあり、その時期が来ると大きくなります。だからこそ、大小一緒に飼育します。何事も自然界に存在しているリズム(時期、タイミング)を逃さずに飼育します。それに早く気付くように心掛けながら飼育することが大切です。

艶藤をあげています。

水の汚れは限界に近いです。


艶藤系統の種魚


真ん中にいるのが、艶藤の写真となっているランチュウです。

まだまだ、出来上がっていく途中で、小さなころの艶藤ランチュウです。


藤本氏のランチュウは、藤本氏の系統(艶藤系統)を飼育していただいている人たちだけが見ています。

よって、今回はほんの一部のランチュウの写真を掲載させていただきました。



このような裏皿がいいなぁ、と私は思います。




頭の座、目幅も広く(それでも目の位置が外にある)、胴体から筒元にかけて太く、胴体バランスの取れた魚が好きです。



系統、飼育方法にもよりますが、艶藤を与えて、10月末で写真のような色に仕上がりました。