艶藤使用例と明け2歳への使用例
ここでは藤本研究所の藤本氏が艶藤(つやふじ)を利用する方法の一例を紹介します。
ただし、ここに表示している方法は一例であって、条件や状況等により、この方法が適さない場合もございますので、ご注意いただければと思います。
①艶藤を容器に入れ、水(または生理食塩水)を入れて、艶藤の粒がなくなるくらいまで押しつぶし、1㎜ほどの平たい団子にします。
②この状態のものを10~11日目の稚魚に少しずつ与えます。水はカルキのない水です。
③艶藤の成分には練りが少なく、砂状に崩れますので、最初はほんの少しずつ与え、慣れてきたら腹七分目までどんどん与えます(与えすぎには注意が必要です)。
稚魚に与える餌は元々の粒の形状を無くし、つぶしてやることが重要。粉のサイズが小さくなるほど、消化にも良くなります。
孵化後10日ほどの針仔から青仔への移行時期の稚魚。
10数粒の餌をを完全に潰して薄く平べったい団子を作り、水槽の中に給餌。
時間をかけながら稚魚がゆっくり食べます。
艶藤にバイオバクテリア「Anakas A」「Anakas B」などを配合することも容易にできます。
動画にて善玉菌アナカスの使用例を視聴できます。
艶藤にアナカスA,Bを混ぜ合わせて、らんちゅうに与えると、効果は出てきます。
使っているうちに、いろいろな使い方のアイデアが出てくると思いますので、上手くコントロールすることが大切です。
藤本氏から
田崎さんは私から助言と知恵をいただきました、と言ってくれていますが、私自身の飼育方法は自己流です。
田崎さんはとても気の合う友であると同時にお互いに尊敬し合える間柄です。
野外飼育での明け2歳~親への使用例
当歳魚から艶藤の利用を続けていますが、明け2歳~親でも利用することはできます。
その使用方法を紹介します。
<使用例>
冬ごもりからランチュウを起こした直ぐ、いきなり固形飼料を与えると体に負担を与えることになりますので、
まずは艶藤を水に浸します。
時間にして約1~2分で十分です。浸しすぎると形が崩れてしまい、水が汚れる原因となりますので、
ご注意ください(水を浸す時間の調整をお願いします)。
また、その時、水温も十分に確認しながら対応してください(ヒーター飼育の場合は特に注意してください)。
起こした直ぐのランチュウの状態は万全ではありませんので、腸を慣らすためにも必要なことです。
艶藤にアナカスA,Bを混ぜ合わせて、らんちゅうに与えると、効果は出てきます。
使っているうちに、いろいろな使い方のアイデアが出てくると思いますので、上手くコントロールすることが大切です。
注意していただきたいのは、これはあくまでも飼育例の1つであるということです。
飼育方法はランチュウを飼っている皆様でそれぞれの方法があります。
よって、この飼育方法を1つの参考として皆様の飼育方法に取り入れていただければと思います。
「エサやりと運動」を1つの行動として繰り返しながら、ランチュウの状態を
上げていっていただきたいと思います。
その際、ランチュウの観察も欠かさず、エサの食べ方、泳ぎ方、フンの状態、水の汚れなどを常に確認し、
病気にしないことが大切です。
※自分ができる飼育方法で楽しむことが1番です。
胴体バランスのとれた姿勢のいいランチュウを育ててください。
※初めてエサをやるタイミングは魚の状態(特にフンの状態)を確認し、
エサ量は無理しないようにしてください。
卵の採取時(産卵時):良い卵を作るために
腹の出来具合もよく、運動も十分させながら、無理せずにランチュウの状態を上げていきます。
1カ月ほどで自然産卵ができる状態にはなりますが、ここで無理をせず、もう1カ月ほどかけて
「エサやりと運動」を繰り返してください。
そうすると、あめ色の卵が採取できるとともに、2歳魚でも親に近い卵を産みます。
藤本氏の仲間の皆様からも、採卵前から十分利用できるし、産卵がスムーズに進むという報告を
いただいております。
おいふもはっきりしており、とてもランチュウが順調であるといことです。
このように、藤本氏が数年かけて取り組み、採卵から親まで利用できることがわかりました。
艶藤の色揚がり
ここでは藤本研究所の藤本氏が艶藤(つやふじ)を利用する方法の一例を紹介します。
5月に孵化した稚魚に艶藤を与えて約3か月。写真のように色が付いています。
色の比較がわかるように、イソジンの蓋も写しています。
野外の飼育方法では自然の光(太陽光)での光合成が重要です。ランチュウの色つやも自然の光でもう1段階良くなると思います。
ただし、金魚の成長や色揚げは飼育環境や系統の影響もあるので、あくまでも参考レベルで見ていただければと思います。